The Cavern Club

愛するクラブはLiverpool FC! 愛するスタジアムはAnfield。 愛する四字熟語はYNWA

The Normal One

 
 
 
Brendan Rodgers has been sacked as LFC manager.
 

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エバートンとのマージーサイドダービーから僅か3時間後、リバプールFCはブレンダン・ロジャーズの監督職解任を発表した。
突然の監督解任劇は、英国に少なくない影響を及ぼし、その衝撃は地球のみならず銀河系にまで波及したとも言われている。
 
 
 
 
 
 
 
10月某日、ポゼッション星。
 
 
 
ペップ・ポゼルディオラ「ポゼンダン・ロジャーズがやられたようだな・・・」
 
ポゼ・へメス「フフフ・・・奴は四天王の中でも最弱。」
 
アンドレ・ビラス・ボアス「エバートンごときに勝ちきれぬとはポゼッション族の面汚しよ・・・」
 
 
 
ポゼルディオラ&へメス「・・・」(エッ・・・最弱は・・・)
 
 
 
こういった具合である。
 
 
 
 
 
また同郷であり同じ英国で指揮を執るポーゼン・ベンゲルやマヌエル・ポゼグリーニも彼の失墜を酷く嘆き、悲しんでいた。
内心、次は自分では無いか?という不安もあったであろう。
ポゼッション族は固い守備組織を作れない生き物で、その多くはボールを保持し続ければ、相手から攻められることはない!と強く思い込む習性を持つ。
拙い守備で時に不安定な様子を見せるが、壮大なロマンとポゼッション思考をチームに投影する。
その大半が夢半ばにして地に墜ちるが、身体が燃え尽き、灰となる姿は儚くも美しい。
 
 
こうしてポゼッション族は監督生涯を終える・・・(完)
 
 
 
 
 
 
 
 
リバプールFCはブレンダン・二台目シックスワン・ロジャーズを解任。
その後任に世界で最もアツい男、ユルゲン・クロップの就任を発表しました。
 
後任ははマッツァーリや!フランク・デ・ブールや!の壮大なゴシップ祭りからのクロップ就任劇は非常にインパクトのあるドラマだったと思っています。
 
就任会見では自身をSpecial Oneと表現するジョゼ・モウリーニョに対抗?し
自身をNormal Oneと言い放つユーモアセンスの持ち主、アビーロードを爆走するユルゲン・クロップについて今回はひとつ。
 

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 (なんJばりの雑コラである。)
 
 
 
 
 
 
 
*Klopp’s Liverpool
 
 
まずはフォーメーションから。

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現時点でのベストメンバーはこの布陣だと思っています。
1トップだけ、まだ明確な優劣がわかりませんがコンディションや相手によって先発は変わっていくと認識しています。
ヘンダーソンが怪我から戻ってきた際、どうなるのか気になる所。
 
 
 
*Defense
 
まずは守備だ!守備から手を付ける!
とクロップが高らかに宣言した守備面から見ていきましょう。
ではプレッシングから。
 
 
 
局面は右から左にプレスをかけるリバプール

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1トップはオリギ。
相手のルビンカザンはワイドに広げた両SBと中央の両CBでビルドアップしていく形。
中盤への縦パスは基本的にシャドー(時にアンカー)の2人がチェック。
 
 
 

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オリギは両CB間にポジショニングし、横からチェイス。
CB同士のパス交換を妨害し、攻撃させるサイドは決めさせるが、そのタイミングは決めさせない。と言った狙いでしょう。
CBは右サイドのSBヘパス。
 
 
 

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パスを受けたSBには、左インサイドハーフのチャンが対応。
まずはSBのドリブルコースを切ります。
それと同時にシャドーは中盤へのパスコース、オリギはCBへのバックパスを遮断。
 
 
 

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「近くのパスコースから遮断し、選択肢を失ったSBからボールを刈り取る。」
ボールをサイドへ誘導し、逆サイドも中央まで絞る+DFラインの押し上げによりスペースを圧縮→ボールを略奪→カウンターが理想的な流れ。
 
SBから直接奪えなくても、SBから出たパスを継続的なプレスで回収。
もしくはプレスを嫌がり、ボールを大きく蹴り出されたらCBが回収。
 
 
  
図でやるとこうなんですけども。

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ピッチを縦に2分割し、ボールの無いサイドを捨て、ボールサイドへ絞る。
バイエルンアトレティコマドリー等の欧州トップクラブでも取り入れているプレッシングの決まり事ですね。
スペースの圧縮を目的とし「SB」を獲物にしたクロップの明確なプラン。
受け手を捕まえる守備が主体だった前任者とはこういった違いが見られます。
まあ、どちらも一長一短なのですが。
 
 
 
 
 
次は、ボールを自陣に運ばれた場合。
素直にリトリートし、4-4-1-1や4-1-4-1で守備ブロックを形成します。
 
 
局面はリトリートするリバプール

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ボールマンへチャレンジを行うミルナー
アンカーのルーカスはバイタルエリアをカバーするために絞る。
これはチャレンジ&カバーの基本形。
 
 
 

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ボールはサイドから中央へ。
さっきのボールマンはパス後は中央へ斜めに切り込む。(黒矢印)
パスを受けた12番にルーカスが即チャレンジ。
今度はミルナーがカバーを行う。
 
 
 

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ルーカスはボールマンへしっかりと寄せきる。
ミルナーコウチーニョ、チャンは中を絞るカバーの動き。
3人のカバーが効いているのでここでパスをカットできるロジックなのです。
 
 
 

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(見事なチャレンジ&カバーを見たぼく↑)
 
 
ここ数年、アヘアヘロンドおじさんが監督だったせいもあり、マトモな守備を見ていなかった代償なのか、自然に恍惚とした表情になってしまいますなあ。
 
イタリアの某黒クラブより固い(確信)
得意のプレッシングだけでなく引いた守備でも組織的に守れている。
満足な練習時間も得られていない中、3試合目でこの完成度は素晴らしいですね。
 
 
 
 
 
 
 
ただリトリートは置いておいて、プレッシングには問題があります。
再現性という点においては優れているものの、まだまだ要改善です。
 
 
局面は右から左にプレスをかけるリバプール

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オリギは横からチェイス。
CBはサイドのSBヘパス。
 
 

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しかし、インサイドハーフのチャンがSBのドリブルコースを切れていない。
(チャンだけが悪い訳ではないけども。)
スピードに乗ったSBはそのまま前進を続ける。 
 
 

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1本のパスとドリブルで簡単に自陣まで運ばれる始末。
連動していない単発プレスだと、こうなります。
選手の距離感を調整し、完成度を更に更に高める必要性があります。
 
ここでクロップの言葉を引用すると、
選手はもっと!もっとワイルドに!プレーをしなければいけない!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
また、本田の言葉を拝借すると
 
 
 
 
 
 
 

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「ノビシロですn」(以下省略)

 
 
まだあと数点、気になる所がありますが、たった4試合の出来でネガりまくって、清水◯彦さんみたいになってしまうのもあれなのでこの辺にしましょう。ね。
 
 
 
 
 *Offense
 
攻撃の話をしたいのですが、正直、まだ規則性を把握できていません。(爆)
なので、わかる範囲でやっていきます。
 
 
特徴的なのはビルドアップ。

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 相手のプレッシング枚数によるのですが、SBを押し上げインサイドハーフを下ろす形が就任1試合目から見る事が出来ました。(通称:インサイドハーフ落とし)
両サイド落とす事もあれば、片サイドだけということもあり、SBを上げずにそのまま組み立てる形も見られるので、毎回行われる訳ではなさそうです。
得点を狙いに行く際に現れる形だったりするのかなと思います。
 
特に右サイドで顕著に見られます。
その際、逆サイドのチャンはルーカスの隣でボランチっぽくなったり、サコーの隣に居たりと自由に振る舞っています。
 
 
インサイドハーフ落しの狙いとしては
 1:SBを高い位置に押し上げる事が出来る(相手のSHを押し込める)
 2:インサイドハーフを最終ラインに置く事で安定したポゼッションの構築。
 3:被プレッシングの際、回避しやすくなる。 
  と言った感じだと思います。
 
 アンチェロッティがCLを制した13−14シーズンのレアルマドリーのビルドアップ形に似ています。というか同じです。偶然でしょうね。
奇しくも13-14シーズンのクロップドルトムントがCLで破れたのもアンチェロッティのマドリーです。偶然でしょうね。たぶん。
パクリとかじゃないよね。うん。
トレースでもないしオマージュでもないよね。うんうん。
こういうのってやったもん勝ちだもんね。ね?
 
彼らのディマリアとモドリッチのコンビ、我々はチャンとミルナー・・・
これは・・・雲泥の差ですね。。。
どっちが雲でどっちが泥かは言いません。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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「あえてn。」(以下省略)
 
 
 
 
 
 
基本的に右サイドで作って、左で仕留める形なのかなと思います。
ミルナー、クライン、ララーナでトライアングルを形成し、角度をつけたクロス。
もしくはバイタルエリアに斜めにクサビを打ち込んでコウチーニョ様、よろしくお願いしますパターンが多いのかなと思います。
 
 
また右サイドからのクロスに対し、ニア、中央、SBの死角である大外と合わせるポイントを3点作るのはユルゲン・クロップが徹底している攻撃事項の一つだと思います。
そして大外に走り込むのは左インサイドハーフエムレ・チャン。
この大型ドイツ人は昨季CBとして開花し、今季は中盤での起用。
その理由としては空中戦の強さという利があります。
 
SB対チャンの空中戦ならば圧倒的にチャンが有利な状況。
意図的に作っている状況なのだから、豪快に叩き込んでほしいと願うばかり。

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これからも23番には要注目ですね。
 
 
 
 
 
 
 あとサウサンプトン戦で解説のエ◯マサ氏が
 「クロップの代名詞であるゲーゲンプレスですが、もはやクロップ特有のものではない。攻守の高速切り替えなど現代のフットボールでは当たり前だ」
みたいなことを言っていました。正論です。
この人にしては珍しく!良い事言ってます(爆)
 
 
 
ペップの著書『HERR PEP』より抜粋。
 

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ピッチを縦に5分割した際、WGとSBは同じレーンにいてはいけない。
お互いが隣り合うレーンにポジショニングする事によって、パスコースが生まれ相手に混乱をもたらす。
更に外側がボールをロストしても内側が迅速にカバーリングが行えるのだ。
 
 

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と言った内容の記述がありました。
おそらくこの法則、リバプールもやっていると思います。
こんなもんドウグラスコスタやらコマン、ロッベンリベリーみたいな暴力的戦力が居ないと攻撃が成り立たねーよ。
ってのが私の個人的な感想なのですが笑
カウンターを防ぎ、素早く攻撃に移行する術としては非常に優れていると思います。
 
 
 
いまや攻撃時にボールロスト後の動きを考え、
守備時にボールを奪った後の動きを考える時代なのです。
ポゼッションが握れるだけではいけないし、バスを停める事だけに特化しても欧州の上位には勝ち上がれないのです。
昨今のCL、プレミアリーグ勢が勝ち上がれない理由の一つです。
 
 
 
 
 
そんな中、リバプールが攻守の一体化フットボールを目指すユルゲン・クロップを監督に招聘出来た事は幸運な事なのでしょう。
クロップの招聘には懐疑的だったのが正直なところなのですが、ここ数試合で腱鞘炎になるぐらい手のひらを返させて頂きました。
 
 
我々は疑うものから信じるものへ変わらなければならない。
どんなに最低でも2年間はNormal Oneを信じるBELIEVERになろう!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
って言ってました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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「リトルりーせ、がね。」
 
 
 
 
 
おわり。
  

Manchester United × Liverpool

Manchester United ×Liverpool
 
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ファンハールリヴァプールは私にとってこれ以上無い最高のクラブだ。

なぜなら、いままで戦ってきた試合、全て!勝利しているからね。」(ニッコリ)

 

畜生だ。コレはまごう事無い畜生である。

蛭子能収トミーズ雅あたりの者だけが許される類のド畜生発言である。

さてはこやつ、前世はポルポトの側近だな。きっとそうだ。

 

と言う訳で今回は、畜生感満載のマッチレポートを。

 

 

 

 

*スターティングメンバー

 

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ユナイテッドはルーニーが欠場。

対するリバポはコウチーニョ、ララーナ、スタリッジ、ヘンダーソンの飛車、角、金、銀の4枚落ち。

お互い正キャプテンと10番を欠く試合。

ユナイテッドは4-2-3-1でリバプールは4-1-4-1。

両者、ガップリ四つで組み合う布陣の試合となります。

 

 

 

英国最大級のビッグマッチ。

他リーグクラスタからも注目度の高い試合だったと思うのですが

 

「お互い、メンツしょぼすぎじゃね??」

ナショナルダービーwwwwwwwwンゴwwwwwwwwww」

??「マンチェスターユナイテッドリバプールは優勝を金で買おうとしている」(50代 英国在住ポルトガル人 男性)

 

 

試合前からこんな声が聞こえてきそうな試合でした。

では実際に試合を振り返ってみましょう。

 

 

 

 

 

ファンハールの策

 

まずホームのユナイテッドが仕掛けます。

選手個々の質で勝るユナイテッドのファンハールは11人対11人の試合をよりシンプルにする策としてマンツーマンプレスを敢行。 

 

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スペースではなく、パスを受ける選手達を潰す事でリバプールのビルドアップ阻害が、最初の策だったのでしょう。

そして、プレスの標的にされたのは右CBシュクルテルとGKのミニョレ

 

 

 

局面は右から左に攻めるリバプール

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このようなマンツーマンでパスの受け手を潰すユナイテッド。

また1トップのフェライニは1人で2人のCBを相手することになります。

この時、重要なのがボールマンに激しくプレッシャーをかけるのではなく、CB間にポジショニングすることで、CB同士の横パスを禁止させること。

これはドリブル、フィードに不安があり、展開力の低いシュクルテルに1秒でも長くボールを保持させようとするポジショニング。

これでシュクルテルの安全なパスコースはGKミニョレのみ。

キック精度の低さ、足下の稚拙さが目立つシュクルテルミニョレに出来るだけボールを触らせようとする意図が感じられるファンハールの策。

 

 

 

さらにプレスはこんな場面にも徹底されており

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リバプールスローイン

ユナイテッドはスロワーの周囲に逆サイドのマタ、両ボランチ、トップを絞らせ、左SBも押し上げることで7人の密集を作る。

この時、黄色丸のスペースでボール狩り→ショートカウンター発動!が理想形。

それが不可能ならば再び、シュクルテルミニョレにボールを触らせるようなプレッシングに切り替える。

 

事実、リバプールはこの2人からボールロストを連発。

序盤はユナイテッドがボールを抱える展開に。

 

 

 

 

 

リバプールの守備

 

 

ではリバプールの守備はどうだったかと言いますと。

今季から始めた4−1−4−1でユナイテッド攻撃陣を迎え撃つ様相。

 

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カウンターの基準点となる1トップのベンテケだけを敵陣に残し、 最終ラインをペナルティエリアの約10メートル前に設定し、9人の守備ブロックを形成。

エミレーツでの試合同様に「ボールポゼッションは譲るが、スペースは譲らない」式で失点しないよう、手堅く試合に入ったロジャーズ。

耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ守備。

山本玄峰をリスペクトしていくスタイル。

 

 

 左サイドではマタ、ダルミアン、エレーラ、キャリックがショートパスとフリーランでリバプールの守備を崩しにかかるも、漢イングスがグリーズマンばりの泥臭い守備を発揮し、ユナイテッドの攻撃を封殺する。

 

ハリルホジッチの言葉を借りるならば『デュエル』が右サイドでは行われていた。

WGのデパイがドリブルでシンプルに仕掛け、右SBクラインが対峙するシーンが強く印象に残った。またクラインがデパイを完璧に抑えていた事も追記。

時折、機動力に溢れるSB、ルークショーが高い位置まで攻め上がるも、右SHフィルミーノの奮闘でユナイテッドの攻撃を沈静化する。

 

 

 

しかし、このシステムではどうしてもボール奪取が自陣の低い位置になってしまい、カウンターを仕掛けようにも、CBやSBを押し上げるユナイテッドのゲーゲンプレスにより、思うようにボールを運べないリバプール

 

 

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しかし、ある程度押し込まれることは完全に想定内。

(マンツーマンは想定外だったと思うけども。)

事実、リバプールは前半の終了時、80%近いボールポゼッションを相手に譲るものの、決定機どころかシュートすら1本も打たせていない。

 

 

 

高いインテンシティを武器に、主導権を握り得点を決めたかったユナイテッド。

堅い守備で迎撃し、カウンターを仕掛けたいリバプール

双方、試合の狙いが見えた前半でした。

 

 

 

*動き始めた試合

 

ユナイテッドは後半開始と同時にヤングを投入します。(デパイと交代)

デパイよりも周りの選手を使う技術に長けているヤングの活躍でユナイテッドの左サイドは躍動しだします。

そのヤングに対してクラインがファウルを犯し、FKでリバプールは失点(ヤング相手に接触プレーはNG。)

リバポの失点シーンですけど非常に面白かったのでキャプを。

 

 

 

 

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こんな流れです。

「エリア内でブリントにフリーでシュートを打たせる」という答えから逆算したサインプレーですね。セットプレーをゾーンで守ると、こういうサインプレーにあっさりとやられてしまうんですよね。

凄くキレイにぶち込まれたので「ぐぬぬ」しか言えません。お見事。

 

 

 

個人的感情なのですが、バスケットボール経験者として思うのが、このシュバインシュタイガーのプレーが「スクリーン」だと認識されないで欲しいなあ。

不動の壁になるバスケットボールのスクリーンとは違い、両手で相手を抱きかかえており、完全に両足が動いている。100%、ムービングピックと見なされてオフェンス側のファウルを取られます。(バスケのルールだったら。)

オマー・アシクだってこんなに露骨なムービングピックしませんよ。

 

意図的に「相手の行動を制限する」という概念自体は似ているのかもしれないけれど、これをスクリーンと呼称するのはおかしいと思う。

ブロッキング」「ハッキング」「ホールディング」等の方が意味的にしっくりくるような感じがありますが、これ関連の名称に自信のある方はTwitterでもコメント欄でも結構ですので、優しく教えてください。

 

 

そもそもシュバインシュタイガーの「両手で抱きかかえ、クラインの進路を妨害する行為」はノーファウルで正しいのかな?

競技規則を調べてみたのですが、よくわからないので競技規則に自信ニキは優しく教えてくださいな。

 

 

 

 

 

*崩れたリバプール

 

ユナイテッドのプレス強度が落ちた事も要因となり、奮起したリバプールは失点後は前半よりボールが持てる展開に。

しかし、必死の反撃もデヘアの壁を破れず。

 

同点弾どころかゴメスの集中力の欠けたスライディングがPKの判定、2失点目。

(あそこでキャリックにノープレッシャーは絶対に御法度。)

ベンテケのスーパーバイシクルシュートで1点を返すも、終盤にはアンリ2世ことマルシャルに鮮やかなデビュー弾を決められ、合計3失点。

 

 

結果、3−1でリバプールは敗戦

ナショナルダービーは3連敗、ブレンダンロジャーズの首もいよいよ冬の網走レベルに涼しくなってきた模様。

 

PKを与えてしまったゴメスを筆頭に。

先発11人中3人が新加入のユナイテッドに対し、倍の6人が先発したリバプールはまだ選手同士の意思疎通、ひいてはチームとしての完成度がまだ低いなと思いました。

 

 

 

例えばこのシーン。 

 

局面は右から左へ攻めるリバプール

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 クラインへのパスコースを切りながらシュクルテルにプレスをかけるデパイ。

デパイとは、まだ十分に距離があるので余裕を持ってルーカスにパスを出すシュクルテル

縦パスを受ける前に首を振って次の展開を練るルーカス。

 

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続いてエレーラがルーカスにプレス。

ルーカスはダイレクトでサイドに展開。 

 

 

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 ショーの縦スライドでインターセプト

ショーが見事な読みを見せたのは勿論ですが、クライン、フィルミーノに気の利いた動きが出来ていたらこのプレスは突破できていたと思う訳です。 

受け手の次の受け手である3人目が意識しないといけないですね。2人だけの単純なパス交換だけでこのレベルのプレス突破は厳しいですよと。

 

 

次は左から右に攻めるユナイテッドに対してリバプールがプレスを敢行するシーン。

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目には目を。ということで横並びの3人に対して3人をぶつける前プレ。

このあと、シュバインシュタイガーは縦パスを出すのですがユナイテッドのボランチが縦関係になっているので、パスの受け手はキャリック

ハーフターンでもしようものならミルナー、ルーカスの忠犬タックルでショートカウンターや!のシーンなのですが。

 

 

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 ファッ!????

ショートカウンターどころか完璧に前を向かれてドリブルで爆走されとるがなwwwwww

アザールとちゃうんやぞwwwwwww

 

このあと、ズルズルと後退。ノーリスクでボールを前進させられます。

これフィルミーノの帰陣が遅れたことがそもそもの起因になっているんですよね。ベンテケ、フィルミーノの2枚プレスでは分が悪いと認識したチャンが思い切って前プレに参加。しかし無情にも味方は分断、この展開になった訳です。

 

フィルミーノは守備での軽い対応、帰陣の遅さ、攻守切り替えのスピードに難があるシーンが目立つ。プレミアリーグ1年目という側面もありますが一刻も早いフィットを望みます。

少々厳しい目線になりますが、チャンが飛び出した時点でミルナーもこの前プレに続かなければいけない。フィルミーノの場所をカバーする判断も決して悪くはないのですが、この場合の優先順位としてはボール>スペースです。

試合中、イレギュラーな状況に陥ることは多々あります。ミルナーは最適解を見出す努力が必要なのかもしれませんね。

 

右から左に攻めるリバプール

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ユナイテッドのゲーゲンプレスを回避し、チャンのゴリブルに合わせたベンテケがCBの裏を取ろうとしたシーン。

そしてオフサイドを取られるのですが。

 

どうして、これで裏を取れないかねー(⌒-⌒; )

ボールマンとCBの両方を視野に入っている。なおかつボールマンには軽いプレッシャーしか、かかっていない状況。

相手の最終ラインを見ながら裏に抜け出せるストライカーにとっちゃこれ以上ない絶好シチュエーションなんですけどねえ。

 

 このベンテケを見て、スペイン方面からこんな声が。

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 スアレス「ここでオフサイすかwwww

トーレス「ごもっともっすwww俺ならGKかわしてますよwwww(決めるとは言ってない)」

 

この状況、おそらくアグエロやコスタあたりなら完璧にCBの裏を取ってゴールパフォーマンスの最中にハムストリングスを肉離れしてる案件ですな。

 

厳しい試合ではこういった数少ないチャンスを生かせないといけない。個人的にティム・シャーウッドの「ベンテケリバプールでは輝けない」発言をプギャーしたいので、ベンテケはこういうところ、しっかり頼みますよ。

 

 

 

もちろん、既存のメンバーにも足りない部分はあります。

相変わらずシュクルテルミニョレはビルドアップの貢献度が低いという問題。

個人でプレスを突破するのは難しいので、たまには味方と連動したチャレンジをしてみませんかという話でして。

 

 

たとえば

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ミニョレを壁役にしたパスでロブレンにボール渡すとか。

 

 

たとえば

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勇気を持ったドリブルで前進、相手を食いつかせて

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サイドに展開するとか、もっとやりようはあります。

 

もちろんCBのボールロストはそれ相応のリスクを背負ったプレーではあるのですが、ユナイテッドだってマンツーマンというリスクを背負っている以上、それに対抗するプレーをしなければ、やられる一方です。

 

 こう言ったリスクとリターンのバランスは非常に難解ですのでアンチェロッティ教授のチーム作りから正解を享受しましょう。

(教授と享受をかける高度なボケ)

 

 

最後は監督のロジャーズ。

完全に見通しが甘い。あんた、マンツーマンは完璧に計算外だっただろうと。

ビハインドの状況を打開する策が選手交代だけじゃ解任解任と騒がれてもしょうがないですよと。

 

マンツーマンで来るかも?という予測さえ出来ていれば、もっとやれたはず。

マンツーマンの特徴は『自分たちのポジショニングによって相手のポジショニングが決まる』という事。

 

それを逆手に取って

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両WGを高い位置に押し上げると同時に、両SBを低い位置に下ろす。

相手を強制的に4-3-3の形にして。

 

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 ベンテケをトップから下ろして、中盤で4対3を作るとか。

 

前線に大きく蹴るにしても、ブリント、ショーのいる左サイドにベンテケを流してフリックを使うとか。やりようがもっともっとあるはず。

見通しが本当に甘い。甘すぎる。

 

 

ロジャーズはこれまで、時間は十分すぎるほどに与えられてきたはず。

今季に限っては、補強も全て任せてもらっているのだから勝てない責任の所在は全てロジャーズだし、選手が活躍できないのもロジャーズの工夫が足りないせいだ。

選手自体の質や怪我人がどうこうの事情もわかるけども、どうしても納得できない。圧倒的に細部が荒すぎる。

 

 次こそはファンハールにリベンジを決め込んでほしいのですが、ロジャーズが解任されている可能性がそれなりに高いので期待できないのが正直なところ。

なおかつサポーターの間でもロジャーズへの反対勢力は多い。

KOPから満足なサポートも受けれないこの状況からどう打開するのか。今後のロジャーズの立ち振る舞いに注目してみましょう。

 

 

次の監督総選挙はTwitter上だとクロップ、アンチェロッティの2強ですね。

どちらも見てみたいですな。

 

 

 

え?ぼくですか?

パコヘメスがいいです(^q^) 

 

 

 

 おわり。

 

 

 

 

  

Different character

 

アモンファー!!!!(テンテレテンテン、テレテレーン)

バークレイズプレミアリーグ15-16シーズンが遂に開幕!!
あーでもないこーでもないとつぶやく我々の週末が帰ってきましたね。
 
ということで、今回のエントリーは星の数ほどあるリバプールの弱点と
今シーズンの戦い方というテーマでキーボードをカタカタやろうと思います。
 
 
 
リバプールの弱点
 
 もはや周知の事実だと思いますが、ココです。
 

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(4バックでは)左SBと左CBのスペース。
(3バックでは)左WBと左CBのスペースです。
実際の試合ではどうなっているのか見てみましょう。
 
 
 

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他のDF間の距離を白線。
左SBと左CBの距離を赤線にしてみたのですがいかがでしょう。
白線に比べて、赤線は明らかに長いです。シロナガスクジラです。
さらに言うと、試合によって左SBの選手は違いますが、左CBの選手はすべて同じ選手なんです。
 
ええ?そうですそうです。
俺たちのデヤン・ロブレンです。

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(ゴールセレブレーションは嫉妬を覚えるほど格好いいな)
 
 
リバポはあそこを攻められると非常に脆い。
危ないと思った選手が慌てて守るだけで、チームとして決まった対処が無いのが現状。
 
 
 
ロブレンに左SB方向にスライドして赤線の距離を縮めてほしいのですが出来ません。
そもそもスライドをする気があるのか、ないのか。
監督にやるなと言われている可能性もありますが、とにかく出来ません。
仮に出来たとしたら、それは偶発的なアクションである可能性の方が高いです。 
 
ロブレンは隣のCBとの距離が広がるのを嫌う傾向があり(ロブレンだけに限った事では無いけども)なおかつその傾向が他の選手よりも強い為、こんな事態に陥っているのでは?というのが個人的な見解です。
右方向から攻められている際の右CBとの距離を保つ横スライドは割と正確に出来ているので、そう思わざるを得ない訳です。
 
状況によってはスライドせずにエリア内に留まることが正解なケースも多々あります。
しかし、左SBがドリブルで抜かれた瞬間、あっさりとペナルティエリアに侵入を許すような守備組織はハッキリ言って異常だと思うんです。
 
 
 
11人で行うフットボールという競技において、一人だけを批難するのはナンセンスだと思っています(実際、他の選手も散々だった訳ですし)
ロブレンは加入当初から傑出したパフォーマンスとは決して言えたものではありませんでしたが、コンディションが上がるにつれて対人守備、空中戦あたりは割と改善傾向に向かっていました。
 
が、それ以外(被カウンター時の対応、スライディングの使用判断、クリアボールの質等々)はあまり改善が見られない状況であり。
特にポジショニング1シーズンが経過しましたが酷い有様です。
擁護しきれないレベルだなぁ。とも思ってしまうのが正直なところです。
 
とまぁ、ロブレンについて散々に言いましたが、そもそも
1人が悪くても周りが助け合い、命がけでゴールを守る!!
これが世の常であり、フットボールの本質(一度この単語を使ってみたかった!)であり、この競技の見所な訳じゃないですか?
じゃあどうしたらいいのさって話なんですけど
せっかくの機会なので、『組織的に守る』他リーグの雄から勉強しましょう。
 
 
 
 
まずはサイレンサー付きルガー・マークⅡが似合うこのお方。

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 (袖口にハンドガン忍ばせてそう)
 
 

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ボールマンには2対1で対応。
左SB、右CBの中間に移行する左CBキエッリーニ横スライド
DFラインは互いの背後を守り合うディアゴナーレ。 
 
 
ではもう一枚。

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最終ラインではボールの対角線上をケアしつつ
互いの背後を守り合う斜めの位置関係(ディアゴナーレ) 
左SBのカバーと裏のスペース管理を担うキエッリーニ横スライドが光りますね。 
カウンターの為に前線は2枚を残したコンパクトな4-4ブロック。
無駄のない鮮やかな守備。これがカルチョの神髄なんでしょうね。
選手陣容が大きく変わったユベントスに来季も注目です。
 
 

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続きまして、竹刀とメリケンサックが似合うこのお方。

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基本的には4-4-2の3ラインなのですが。
 
 
(相手をレアルマドリーで統一する無駄な豪華さwwwwwww)

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フラットに4枚が並んだ等間隔なDFライン。 
クロスを競り合った後のセカンドボールにも対応できるよう中盤も近い仕様。
実に狭小な4-4ブロック。バイタルエリアの締め具合もお見事。
 
 
 もう一枚。
これは日本人ですら聞いているかどうかみたいな曲を聞かされ、必死にタオルを振るよう指示された挙句、曲の感想を求められた悲哀のC・ロナウドがサイドの深い位置でボールを持っている局面。f:id:jariise-0618:20150816154719p:plain
 
ここでアトレティコは変形します。 
ボールマンには左SBと左SHの2対1で対応→左CBもボールサイドへスライド。
そして大きく開いた両CB間にボランチ縦スライド←ここ重要!!
4-4ブロックからカットインにもクロスにも対応可能な5-3ブロックに変形。
 
オリハルコンより固い(確信)
なんというか、別々も人間がやっているはずなのにチームが機械的。というかオートマチックな守備を見せてくれますよね。アトレティコって。
『11人のシメオネ』なんていう通り名は伊達ではないなと思う次第です。
 
 
中央を固く閉ざし、失点の可能性を極限まで下げる守備こそシメオネ術ですね。

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また、CBは横スライドせずにボランチがSB-CB間に縦スライドする形。
状況によっては2トップの一角も縦スライドして5-4ブロックを作る形がある事も追記しておきます。(もはや5-5ブロックの時もあるよね笑)
 
 
 
でも、マンジュキッチやグリーズマンを守備に奔走させると、カウンターの基準点が無くなってしまうのでは・・・?
なんて思った、そこのあなた。
 
ぼく「親分!ここで5-4ブロックにしてしまうとカウンターのっ」
 
親分「カウンター?フッ(鼻で笑う)
小僧、リーガを舐めるな・・」
 

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こういった愚問を投げかける、たわけ者は親分に睨まれて終わりです。
そんな質問は天津で爆発させましょう。  
 
 
 
 
 
ふざけきったところで、話をリバプールに戻します。
現実問題、前述した2チーム並の守備を求めるのは流石に酷と言うもの。
でも、それなりには仕上げてほしいなぁ。どうやってあそこを埋めるのかな?
とか思っていた矢先、プレシーズンで新布陣が爆誕します。これです。
 

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 4−1−4−1です。

 
 
 
 
これで相手の(WG)SHにボールを持たれても

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これです。
ユベントス横スライドアトレティコ縦スライドを駆使して、SB-CB間を埋めていた訳ですが、リバプールアンカー(ボランチ)の縦スライドを選択。
 
前述の2チームに比べたらラインの正確さも、中盤の連動性も、バイタルエリアの締め具合も、ボールマンへの寄せもシャイセな出来ですが、少しだけ進歩しました。
安易に守備の人数を増やすのではなく、まずはロブレンに横スライドを教えてみて、それでも!どうしても!ダメならば!擬似5バックにせえよ!
と叫びたい気持ちで一杯ですが、まずはココにメスを入れただけ良しとしましょう。よっしゃ!!!これで勝つる!!堅守のリバポ復活や!! 
 
 
こんな事を思っていたところで、プレミアが開幕しストーク戦を迎えるのですがフォーメーションはまさかの4-2-3-1wwwwwwwwwwwwwww
(案の定、機能不全起こして左SB-左CB間を狙い撃ちにされてんじゃねーかYO!!)プレシーズンで一番練習していなかった、なおかつお世辞にも機能していたとは言えないフォーメーションをこの土壇場で選択するとは・・・
ブレンダンロジャーズ、とんでもないドM指揮官である。
 
 
 
 *Different character
 
ちなみに試合はジェラードよろしくコウチーニョ様の理不尽ミドルシュートリバプールが勝つ訳なのですが。
ロジャーズ「前回のブリタニアで戦った時(1-6で大敗)とは違うキャラクターを見せる事が出来てよかった。」と試合後に語っていました。
 
今夏、3250万ポンドを投じて獲得したCFクリスティアン・ベンテケは、リバプールを今までとは全く違うキャラクターに変えられる選手だと僕は思っています。
なぜなら、ベンテケの獲得はロングボールの解禁を意味します。
 
 
 
 局面は左へ攻めるリバプール
GKは10メートルほどドリブルした後、サイドに流れたベンテケに大きく蹴り込む。

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ボールがまだ宙を舞っているのに、アイブとララーナは競り合うベンテケを追い越して左SBの裏へ走り込んでいる。
 
 
相手の左SB、左CBがベンテケと競り合う為に出てきたので赤丸のスペースがある。ベンテケはしっかりとボールを後ろの赤丸へ逸らす。

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ララーナはベンテケが競り合う前から赤丸へ走り込んでいたので、マイボールに。
たった1本のパスとヘッドでサイドの深い位置まで前進に成功。
 
 
 
 
 
 左へ攻めるリバプール

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 GKはサイドに流れたベンテケに大きく蹴り込む。
 ベンテケは余裕を持ってコウチーニョの足下へ落とす。
たった1本のパスとヘッドでアタッキングサードまで前進
 
 
 
 
 
 
他チームのファンからすれば、だから何なの?って話なのですが
リバプールファンとしてはこの変化は相当なものです。
 

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数年前のロジャーズは、本来のプレミアリーグのイメージとは大きくかけ離れたポゼッションフットボールを軸に据えるスウォンジーを率いていた。
ブックメーカーでは真っ先に2部降格候補に挙げられるスウォンジーであったが、アーセナルマンチェスター・シティ相手にもポゼッションを譲らない堂々の戦いぶりを見せるロジャーズは見事、リバプールで指揮を執る事になる。
 
そんな彼は監督、就任会見時に
リバプールほどのクラブが簡単にロングボールを蹴るなど、あってはならない。」
我々はショートパスを中心に戦う。
そんな内容の「マニフェスト」を就任会見で掲げた訳なんですけども。
ビルドアップは本当にショートパス一辺倒なんですねー。
 
相手がハイプレスで来たとしても、ピッチがぬかるんでいても、シュクルテルが苦しそうな表情を浮かべようともショートパス。(スアレスの自伝に書いてあったけど、短いパスを繋ぐことがストレスでDF陣は相当ナーバスになったみたいね。)
上官の令は絶対。雨が降ろうが槍が降ろうがリバプールはショートパスを繋ぐ。
それは月月火水木金金ショートパス地獄であり
それはチャールズ・ヒューズが見たら昏睡状態に陥る光景であり。
それはリバプールはパコ・へメスが率いるラージョ・バジェカーノと共に「人間回天桜花フットボール」という新たなジャンルの確立である。
 
実際、ラージョは最前線にマヌーチョというロングボールの的を置いたり、相手がハイプレスを敢行の際、ゼ・カストロあたりが巧妙に浮き球を使ったりするのでリバポほどショートパスの一本槍ではないけどね(笑)
 
 
 
 
 
「我々にはトップクラスのストライカーが必要だ。」
なんていうクソッタレな発言(しかもシーズンの真っ最中に!)が、あってのベンテケの獲得でして、感情論も込めてベンテケには否定的だったのが正直なところです。
 
約1年前にアキレス腱を断裂したベンテケに3000万ポンドを超える大金を支払うのは、リスクの方が大きい賭けに思えます。
患側のハムストリングスにかかる負担は増え、個人差があれど健側と比較した際、筋力差が出るので他部位に怪我が発生するリスクを負う事になる。
また空中戦や相手を背負うプレーも多い選手なので、アキレス腱の再断裂には最も注意しなければいけないですよね。というメディカル面の問題。
 
後は前述したショートパスに拘る「マニフェスト」をロジャーズが捨てられるのか?
という猜疑心もありました。
ポゼッションを55%握る事が可能ならば、相手に死をもたらす(キリッ)
なんて事を言い出す監督の下で、ベンテケが上手く適合出来るのか?
そもそもロングボールを使わないのならば、ベンテケでなくても良いのでは?
 
そんな諸々の疑問があったのですが、今のところ全てクリアしています。
怪我もしていませんし、上手く適合していますし、ロングボールも使っています。
 
先日のアーセナル戦の後半ではポゼッション率、30%とちょっと。
ロングボールの的になったベンテケは16回、空中戦に勝利。
近年のリバプールからはちょっと想像が出来ない2つの数字ですね。
 
思い返すとベンテケの他に補強の噂に根強く名前が挙がっていた選手は、空中が職場のサラモン・ロンドンやフェルナンド・ジョレンテだったことから、クソッタレ発言の時点で、ロングボールの導入は既定路線だったのでしょう。
ランバートやバロテッリには申し訳ないが、ロジャーズの進化の為には必要な犠牲だったのかな。とも思ってしまいます。
 
 
 
 
今までのロジャーズはグアルディオラ要素が強いと思っていたのだけど
4-1-4-1の施行、アーセナル戦の作戦と采配、ロングボールの導入など今季のロジャーズは師であるモウリーニョに寄ってるよね。
リアリストになってきたなぁ。
スタイルの変化に対する評価の判断は、シーズン終了後に判断するべきだと思うのですが、今のところ(たった3試合ですが)好調で何よりです。
僕はグアルディオラをパクってる感じのロジャーズの方が好きだけどね(爆)
 
次はstrong characterあたりを試合後のインタビューで聞ける事を願って、今回のエントリーを終了致します。
 
 

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 (追記:ボーンマス戦のロブレンはちゃんと横スライドしてましたねwww本当この選手の行動は読めないですなwww)
 
 

Champions Leage Final 〜MSNとかいう大三元〜 東2局

フットボールを愛してやまない皆様。

チョモリアプ スーア(クメール語でこんにちはの意味)

 

さてさて!!MSNシリーズも2回目!

前回は「M」のメッシ

今回は「S」のスアレスを。

 

 

まずはスアレスという選手の特徴について簡単に。

最終ラインの裏へ抜けるのがお上手で、1体1も強い。味方も使える。

なおかつ中盤へ降りて楔のパスを受ける動きも達者で、サイドに流れたり中盤の低い位置に下がってのチャンスメイクもお手の物。

更に、ボールが無い時の動き、DFとの駆け引きも世界最高クラス。

また守備でも攻守の切り替えが早く、相手のビルドアップ時には前線からプレスをかける献身さを備える選手ですねー。

言ってしまうと、ほとんど!完全無欠な子なんですよ。

 

 

まぁ、はっきりとした弱点は人を甘噛みしちゃうことですねー。

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(*画像はイメージです。)

 

余談ですが、スアレスは再び噛み付くと思っていますwwwww

彼にとって噛みつきは感情表現の一つなのかなと。

極端な話、泣いたり笑ったりするのと同じ様な感覚だと認識しています。

(また噛みついてバルサを追い出されても、アンフィールドは暖かく迎えるやで)

 

 

 

話を戻しますが

スアレスはCL決勝でも二点目を上げる活躍でした。

守備時はGKやCBへの積極的なプレス

攻撃時はCBの裏へ抜ける動きを繰り返し、相手の最終ラインを低くする動きでチームを助けていました。

 

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(執拗にCBの裏を狙うスアレス

 

 

献身的なスアレスをひたすらに褒めちぎりたいところですが

今回は僕がスアレスに注目している点。

首振り、選択肢の豊富さ、それを実行する判断力を総合したもの。

通称セレクト術の話を少し、させてください。

 

 

 

局面は右から左に攻めるバルセロナ

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パスを受ける前に事前に首を振って、背後の状況を確認するスアレス

アタッカーはパスをもらう前から!!

勝負が始まってい・る・ん・です!!(CV:川平慈英

 

この局面を切り取って次の展開を予想をすると

僕には3つ浮かんできました。

(1つはダイレクトでバックパス)

 

 

                 ②

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パスを受けるスアレスには背後からプロレスラー(エブラ)が強く寄せる

               ↓

スアレスは前を向いているメッシにダイレクトで落とす

               ↓

メッシはサイドチェンジor赤丸へドリブルし逆サイドへ展開

のパターン。

 

 

                 ③

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背後からエブカスが強く寄せる

       ↓

スアレスが左足インサイドでボールを持ち出して、赤丸へドリブル

       ↓ 

相手の左SB、中盤を食いつかせて逆サイドに展開or一度、後方へ下げるパターン。

 

 

 

この3つの内のどれかかなと思っていました。

では、実際はどうだったのか。

 

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ここでエブカスは寄せずにステイを選択。

 

スアレスはパスを受ける直前に首を振り、背後(エブラが寄せない事)を確認。

スアレスは寄せてこないエブラを見た後、右足を外に開き、前を向いたニュートラル状態でパスを受ける。

 

パスを受ける前の細かい首振りもエクセレントですが、

注目点はドリブルを開始する前の細かく刻んだステップ!!

これが非常に萌えポイントが高い!!

バスケットボールにおけるハーキーステップ

テニスにおけるスプリットステップの発想に近いものがありますね。

このステップのお陰で、エブカスのドリブル対応を一瞬遅らせ、パスに対してのファーストタッチが利き足(右)のインサイドで出来るという2つの利点。

使えるスペースが狭小な路地裏サッカー出身ならではのアビリティですな。

 

 

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スアレスはこのままエリア内に侵入、ゴールポストギリギリのシュート。

(守備の枚数が揃ってるのにチャレンジせず、ズルズルと後退をするユベントスに極東の島国ディフェンスの姿が重なって見えたのは僕だけではないはず)

ただ、これも一つの守り方なので否定するつもりは無いです。

DFは無理にチャレンジせず、シュートコースの限定をして、ブッフォンに任せるって選択肢もまた正解ですよね。(結果的に点は入ってない訳だしね。)

 

 

話を戻しますが、エリア内でシュートを打たれた件について。

そもそもエブksが寄せないから容易に前を向かれ、ドリブルを許したんだ!!

最初から寄せておけばよかったんだ!論が正解なのか?と考えてみると

一概にそうとも言えないんです。

 

 

局面は右から左に攻めるリバプール

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ジェラードの縦パスを受けに中盤へ下りるスアレス

背後には最終ラインからホーミングしてスアレスを潰そうとするCB(ちなみにこのCB、後にリバプールへ入団するロブレン氏です)

スアレスはパスを受ける直前に背後のCBを確認し、あえてボールをスルー。

ロブレンは簡単に入れ替わられて、一発で裏を取られる始末。

非常に軽い対応です。カルバンクラインです。軽井沢です。

 

 

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その後はお察しの通り、スアレスに広大なスペースを蹂躙され、赤丸に走り込んだスターリングへの丁寧な横パスでジエンドです。

 

 

また話は逸れますが、スターリング最大の武器は相手にとって危険なスペースを見つけ、適切なスピード、最適なコースを走る「フリーランニング」だと思ってます。

あと案外、裏へ抜ける味方へのスルーパスを出すのも上手いです。

僕、SASさんの下僕ですよ感を出してた頃が輝いてましたね(遠い目)

 

空いたスペースに走り込めば、最高級のパスがポンポン飛んでくるわ

前を向けば、裏抜けが上手いSASへのパスを出せば即チャンスですわで

ワイ将、ボーナスステージ突入wwwwこの世の春でござるwwww

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って感じだったんですが・・・

諸事情により縦のポジションチェンジが消失し、Windows95みたいなFWしかいない今のリバプールでは瀕死状態です(爆)

そもそもね、ワイドに張ってひたすらドリブルを仕掛け続けるスターリングなんて、正直、モー◯スやウォルコッ◯以下なんですよ(笑)

 

バロテッリがスタメンの時のスターリング ↓ )

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適切な使い方って難しいよなぁ。

 

 

再びスアレスの話に戻しますが

安易に寄せる→交わされる

寄せない→前を向いて仕掛けてくる

さらに1対1も強いのでDFはどうしようもないですしお寿司です。

セレクト術を持つ選手って本当に希有な存在でして、テレビで見てる側の予想を簡単に裏切ってくるので面白いんですよね。

やっぱりスアレスは裏切り数が物凄い高いです。世界1位です。

(2位はPSGのルーカスモウラたん!)

 

サッカーを楽しむ上で、ゴールだとかアシストを見るのも勿論好きですけど、 勝手に次のプレーを予想したり、見事に騙された後に

おのれ、スアレス・・・(恍惚)

みたいな楽しみ方も良いですよねー。

 

 

 

最後に、スアレスのキャリアを通じて凄かったセレクト術を1つ挙げるなら、

リバプールに見切りを付けて、バルセロナ移籍を選んだのが1番凄かった(涙)

そろそろ帰ってきてもええねんで(切実) 

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涙でディスプレイが見えなくなってきたので、今日はこの辺で。

それでは、ごきげんよう(CV:倉敷保雄

 

 

Champions Leage Final 〜MSNとかいう大三元〜 東1局

いやー、欧州14-15シーズンも終わりました。

振り返ると、1年間で色んな出来事がありましたね

リバプール関連ではロブレンの第二子誕生とかね!!

(抑えきれないのは相手FWだけではなく、自身の性欲もそうだったか・・・)

 

 

さて、今日は人類の晴れ舞台ことCLの決勝についてキーボードをポチポチしようと思います。海外厨としては見逃せないイベントですのでね。

ただ、僕にマッチレビューなんていう高尚なものは書けないので、今回はメッシ、スアレスネイマールの通称「MSN」という3トップにクローズアップしていきます。

 

 

最初はMことメッシから。

メッシのドリブルが凄い!!!そんなこと今や小学生でも知っている訳ですが、ことCL決勝に関してもドリブルは凄かった。しかしソレ以外も異次元だったなぁと。

言わずもがなサイドチェンジですよね。

 

 

これは一本目のサイドチェンジです。

右から左に攻めるバルセロナ

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メッシのドリブルに対応するために、ユベントスはコンパクトな陣形で対応しているのですが

 

 

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メッシはパスを受けてから、1秒以内にこのサイドチェンジを繰り出してきます。

逆サイドの奥深くまで見渡せる視野の広さ、自然なドリブルの流れからほぼノーモーションでこれを蹴れる技術、判断力、パスそのものの精度、スピード。

本当に異次元の選手です。サイドチェンジの名手達と比較しても明らかに異質。

 

 

 

こちらが2本目のサイドチェンジです。

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守備ブロック全体を左に寄せる+左SBの握手できないマン(エブラ)を高い位置に上げて、メッシのドリブルを警戒するユベントス

 

 

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しかし、このサイドチェンジ。

しかも2本目は受け手がネイマール。そしてエリア内で待ち受けるのはスアレス

守備のスライドも間に合わない危機的状況。(ユベントスネイマールの中央への折り返しをリヒトシュタイナーのハンドでどうにか切り抜けるという荒技を披露www)

 

メッシのドリブルなんて2人がかりでも捕まえきれないので、守備ブロック全体を密集+スライドさせないとどうしようもないんです。当たり前の話ですが、どこかを集中的に守る為には、どこかを捨てるしかないんです。

ユベントスが捨てたそのスペースにぶち込んでくる縦幅35メートル×横幅60メートルの超正確高速サイドチェンジ砲をどうやって止めればいいんでしょうか・・・

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散々サイドチェンジを意識させといて、この後に平然とした表情でドリブルを仕掛けるメッシの鬼畜っぷりには泥酔状態で試合を見ていた僕もさすがにドン引きです。

 

 

 

あと特筆すべきはメッシのシャビ化ですよね。

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右WGのメッシが中に絞って、右WGのスペースはラキティッチ(アウベス)が埋めて中央でシャビ御大ばりの縦パスをメッシが打ち込むという図。

もうね、あなた様の本職はどこなんだと。天から何物も享受しすぎだろうと。ヘンダー◯ンやラム◯ー、◯ディラよりも良質な縦パスを出してるじゃねえかと。

 

かつて0トップシステムの王様としてシャビ、イニエスタブスケツに振るわれ、世界最強の刀として君臨したメッシが、今ではネイマールスアレスという刀を振るう剣豪に進化!!なんて誰にも予想できないですよ。

進化論の父、ダーウィンも二度見するレベル。

まぁでも、冷静に考えたらメッシもバルサの下部組織出身なんですよね。それを含めて考えたらなんとか合点が行く・・・のかなあ?

選手として最後のポジションは中盤の底で高精度のロングフィードをバシバシ飛ばすのかな?

 

 

 

最後にバルセロナの1点目の話を少し。

(あくまで!!!結果論の話をします。)

 

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これ、メッシのサイドチェンジを受けてから、CBがネイマールに釣り出されて、黄色丸がぽっかり開いてる画像なんですけども。

何度、検証に検証を重ねても、イニエスタが黄色丸に走り込む段階で止めるしかユベントスは失点を防ぐ手段が無いと思うんですよね。

メッシのサイドチェンジは防げない。ネイマールにCBが釣り出されるのも防げない。イニエスタラキティッチのパスも防げない。

ラキティッチのシュート自体も防げない。

だとしたら論点は「誰がイニエスタを止めるべきだったのか」です。 

 

 

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(見事なまでにピルロの両脇が狙われてるwwwwwwww)

 

まず絶対にやらせていけないプレーはネイマールのカットインシュートです。

CBと連動してネイマールのカットインを防いでいる+背後から走り込んでくるイニエスタは死角=マルキージオはどうしようもないです。

無罪です。

でもイケメンなのでやっぱり有罪です。僕と顔を交換すべきです。

 

ビダルビダルで、2トップと連動してCBやブスケッツに前から激しくプレッシャーをかけ続けていました。

広い可動範囲でのハードワークを課す事が義務づけられている彼に対して、イニエスタに走り負けた責任は大きい!お前のせいで黄色丸を使われて失点したんだ!!

っていうのも僕はちょっと違うんじゃないかな?という思いです。

 

 

じゃあ誰が悪いのか?ってなるんですが、ぶっちゃけた話

ピルロが8割くらい悪いんじゃないのかなと思います(笑)

ピルロが黄色丸を埋めずに、メッシをケアし続けた事が良くなかったと思います。

 

黄色丸を空けたままにしておくのが危険な事くらいピルロは認識していた。

ちなみに時間はまだ前半の3分。ピルロに黄色丸を埋める体力は十分にあったはず。

ここでのピルロはメッシをケアしていました。それは事前に首を振って確認しています。判断力という視点から見て、黄丸を埋める選択肢も当然あったはずです。

更に、スピードに乗ったイニエスタ相手に、ピルロが寄せたところで攻撃を終了させられるか?と言ったら、そんな可能性なんて皆無に等しい訳じゃないですか?

だからイニエスタへボールが渡る段階で潰すべきなんです。

 

 

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ピルロが黄色丸を埋めて、ポグバなりエブラなりがピルロの位置にスライド。

もしくはテベスやモラタのプレスバック(ポグバも手でメッシを指してますね)でメッシの対応が出来れば防げたのかな?どうかな?

 

という感じですが、これを試合中に判断しろって事自体が不可能ですよね。

結論:サイドチェンジ一発でこの状況を作り出したメッシが最強

って言う事でここは一つ。

 

 

 

あ、長くなりすぎたのでスアレスネイマールは次回に(笑)

 

 

ブレンダンロジャーズが追った幻影

初めまして。りーせと申します。

Twitterでもお世話になっております。

Liverpool FC を中心にブログを更新していこうと思っています。

よろしくお願いいたします。

 

今回が初更新なので、(某赤い悪魔にシーズンダブル喰らったことや、最終節でトッテナムに抜かれ、6位になった事は華麗にスルーして)明るく行きます!!

 

 

 

ブレンダンロジャーズの理想

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14ー15シーズン、チームの核弾頭であるスアレスバルセロナに移籍。

スタリッジの0.5トップシステムを軸に動き出した新生リバプール

その概要をサラッと紹介します。

 

 

 

局面は右から左に攻めるリバプール

 

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サイドに流れて、味方CBからのロングボールを受けてターン

CB-SB-CH-CHのスペースでキープ、味方が追い越す時間を作るスタリッジ

 

 

 

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右SB裏(黄丸)に走るスターリングへパス、スタリッジ自身もGO!

 

 

 

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両WBを先頭に2シャドー、スタリッジの5人がエリア内になだれ込む攻撃。

 

 

 

 

もう一つ

右から左に攻めるリバプール

 

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CBが敵陣までボールを運ぶと同時に、アレンが中盤底のシェルビーを釣り出してCB-DMF間にスペースを作ります。

 

 

 

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CB-DMF間で「間受け」を狙うスタリッジはパスを受ける前に、首を振って周囲を確認。

少し話は逸れますが「首振り」ってプレーの成功率が上がるだけでなく、プレーの選択肢が増える立派な技術です。メッシやシャビクラスだと絶対に欠かさないです。

彼らにとっては技術というより習慣。もはや無意識的に行っているんでしょうね。

『パスを受ける前に首を振ってこそ一流』

と高らかに主張したいのですが、レアルマドリーにいるC・ロナウドは結構サボるんですよね(実はスタリッジも結構サボる)

なので、『首を振っても降らなくても、どうにかしちゃうのが一流』という事にしましょう(爆)

 

 

 

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最終ライン裏ヘ走り込むヘンダーソンへヒールパス。

スタリッジを潰しに行ったCBのスペースに走り込み、得点。

 

 

ここでスタリッジの仕事を図にするとこんな感じです。

※青丸は相手の4バック

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①オレンジのスタリッジがサイドに流れてPAを空ける→両WB、2シャドーがそこへ走り込む。

②CBを引き連れて中盤へ降りる→ボランチのヘンダーソンがPA内に走り込む。

仮にCBが食いつかなければ、そのままパスを受けてドリブルなりミドルシュートなりを選択。

③最終ライン裏への走り込み→パスを受けれたらGKと1vs1

仮にパスを受けられなくもCB-MF間を広げてくれますので、そこを2シャドーが使うという寸法。

 

いわゆる0トップってヤツです。

レアルマドリーがやっている様にベンゼマがトップを空けて、そこにベイル、Cロナウドとかいう張飛関羽PA内に特攻するシステム。

ソレと原理は同じなんですね。

 

 

リーガ厨に言わせたら

おいおいwwwwwwwスペインを越えてイギリスに渡るまで何年かかってんだよwwwwwwwwファーーーーーwwwwwwwって感じですが

だってだって!!!戦術的の発展よりも豪華な選手につぎ込んだ方がいいじゃん!!!!アンチェロッティだって似たような事を言ってたもん!!理論です

戦術面での進化を疎かにし、莫大な放映権をエサに他リーグのスターを乱獲することで他国と渡り合うプレミアリーグ・・・大好きです。

 

 

と、スアレスマネーで選手を大量補強。

プレミアでは異例の流動性溢れる0トップ&英国人軍団で戴冠を狙うロジャーズリバプールの新シーズン。革新待ったなし!!!

Vやねん!!リバプール!!!

と・こ・ろ・が!!!

大炎上ンゴwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 

 

久しぶりのCLでは6戦1勝。

今度こそ!と意気込んだELも一回戦敗退。

マンチェスター高額査定ユナイテッドにはシーズンダブルを喰らい、チームの至宝スターリングは移籍志願。

終いにはキャプテンジェラードのリバプールラストマッチでは6失点を喫する始末wwwwwwwwwwwwww

どうしてこうなった(AA略

 

 

 

 

ブレンダンロジャーズの現実

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失敗した原因を振り返ると108個くらいありそうですけど・・・

いくつか挙げると、

 

  1. 昨シーズン、機能していた前線からのプレッシングをやめてしまったこと。(戦術面の幅を広げるため?に、自陣から引いて守っていた)
  2. 後方での稚拙なビルドアップ。ロングボールを使わないコダワリが相手のプレッシングの狙い撃ちにされていた。案の定、失点は重なり続けた。
  3. スタリッジが怪我に継ぐ怪我。そしてスタリッジシステムに時間を費やした結果、他のFWを使ったプランB、プランCを用意していなかったこと。(スタリッジ役をバロテッリやランバートでは明らかな無理があった)

 

また一般的なポゼッションサッカーと呼ばれるものはボールを失った瞬間、複数人でボールを奪い返す守備が鉄の掟。

ボールより前に送る人数が必然的に多くなります。攻撃の途中でパスカットされてカウンターを喰らうと一気に致命傷です。

なのでカウンターを喰らう前に、素早く守備へ切り替え、自陣でボールを奪い返す事で守備を成立させ、再び攻撃に転ずる。

高いボール保持率を叩き出し、相手に攻める機会すら与えずに勝つ。

これが強いポゼッションサッカーのカラクリだと思っています。

 

昔、ペップが率いていたバルセロナは6秒間。(世界を圧巻したクロップドルトムントのゲーゲンプレスの元祖はコレですね。)

現在、ペップが率いているバイエルンは4秒間、ボールを失った瞬間にプレスをかけます。

 

 

 

では、ロジャーズのリバプールはどうか??

リーグ最終戦のストーク戦に限って言えば、0秒ですたい。

ディスイズ無抵抗wwwひたすらにカウンターを喰らってwwwwwwミドルシュート爆撃祭りwwwwwwwワロタwwwww

ワ・・・ロ・・・タ・・・(虚無)

 

なんちゃってポゼッションサッカーを試みた末路。なんでしょうか。

一応擁護しますと、チームの調子が良い時とビッグマッチの時はちゃんとやってましたよ。

これは、ただの持論なんですが、チームの調子と守備は連動している様な気がしています。負けている時は何もかもが疑心になり、正しいアクションを取れなかったり、正しいアクションを取るのにも時間がかかってしまい、相手に飲み込まれてしまう。

ロジャーズは監督として「選手のモチベーションを上げる能力」も、欠如していたのかも知れないですね。

 

 

 

 

そして、15−16シーズンへ。

 

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僕の予想ですがおそらく、ブレンダンロジャーズは解任されます。

リバプールサポーターからの信頼を失い、ロジャーズの力不足を知ったフロントは見切りを付けるでしょう。後任はユルゲンクロップ、ラファベニテス、カルロアンチェロッティが噂されています。

次回、ブログを更新した際に決定しているでしょう。

 

 

今シーズン、ロジャーズは解任されても文句を言えない出来でした。

 

ただ一つだけ思うのは、フロントは多少の低迷を迎えたとしても、将来的なビジョンを見据えて長期政権を託せるロジャーズを就任させたと思っていた。

それこそジェラード退団後も任せられるように、1年目も辛抱したんでしょうに。

ジェラードがいないリバプールの指揮を執らせてから、続投だ辞任だの話ではないのか??

 

 

そもそもこの3年間は『衰えたジェラードを使って勝つ』という至上命題の上、チーム構成を考えていた。

「呪縛」や「足かせ」そういった醜い言葉でメディアはジェラードを批難していた。

そんなジェラードをアンカーに起用して蘇らせた事を忘れてしまったのか?

昨季、最終節までもつれた優勝争いを無かったものにしてしまうのか??

いまだキックアンドラッシュが強く根付くプレミアリーグにおいて革新性を見出すサッカーをするためのロジャーズの就任ではなかったのか?

たった1年の失敗、その失敗も監督に責任を押し付けるような形で本当に良いのか?

 

 

リバプールFC繁栄のためにロジャーズを解任するなら、それは致し方ない。

クラブより偉大なものは無い。

我々はクラブの繁栄、巨大化を祈り金銭を投ずるだけだ。

ただ・・・もしロジャーズが解任されたとしても、プレミアリーグに新たな風を吹かせた英国人監督に最大の賛辞を贈りたい。

 

 

 

 

You'll Never Walk Alone