The Cavern Club

愛するクラブはLiverpool FC! 愛するスタジアムはAnfield。 愛する四字熟語はYNWA

Champions Leage Final 〜MSNとかいう大三元〜 東2局

フットボールを愛してやまない皆様。

チョモリアプ スーア(クメール語でこんにちはの意味)

 

さてさて!!MSNシリーズも2回目!

前回は「M」のメッシ

今回は「S」のスアレスを。

 

 

まずはスアレスという選手の特徴について簡単に。

最終ラインの裏へ抜けるのがお上手で、1体1も強い。味方も使える。

なおかつ中盤へ降りて楔のパスを受ける動きも達者で、サイドに流れたり中盤の低い位置に下がってのチャンスメイクもお手の物。

更に、ボールが無い時の動き、DFとの駆け引きも世界最高クラス。

また守備でも攻守の切り替えが早く、相手のビルドアップ時には前線からプレスをかける献身さを備える選手ですねー。

言ってしまうと、ほとんど!完全無欠な子なんですよ。

 

 

まぁ、はっきりとした弱点は人を甘噛みしちゃうことですねー。

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(*画像はイメージです。)

 

余談ですが、スアレスは再び噛み付くと思っていますwwwww

彼にとって噛みつきは感情表現の一つなのかなと。

極端な話、泣いたり笑ったりするのと同じ様な感覚だと認識しています。

(また噛みついてバルサを追い出されても、アンフィールドは暖かく迎えるやで)

 

 

 

話を戻しますが

スアレスはCL決勝でも二点目を上げる活躍でした。

守備時はGKやCBへの積極的なプレス

攻撃時はCBの裏へ抜ける動きを繰り返し、相手の最終ラインを低くする動きでチームを助けていました。

 

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(執拗にCBの裏を狙うスアレス

 

 

献身的なスアレスをひたすらに褒めちぎりたいところですが

今回は僕がスアレスに注目している点。

首振り、選択肢の豊富さ、それを実行する判断力を総合したもの。

通称セレクト術の話を少し、させてください。

 

 

 

局面は右から左に攻めるバルセロナ

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パスを受ける前に事前に首を振って、背後の状況を確認するスアレス

アタッカーはパスをもらう前から!!

勝負が始まってい・る・ん・です!!(CV:川平慈英

 

この局面を切り取って次の展開を予想をすると

僕には3つ浮かんできました。

(1つはダイレクトでバックパス)

 

 

                 ②

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パスを受けるスアレスには背後からプロレスラー(エブラ)が強く寄せる

               ↓

スアレスは前を向いているメッシにダイレクトで落とす

               ↓

メッシはサイドチェンジor赤丸へドリブルし逆サイドへ展開

のパターン。

 

 

                 ③

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背後からエブカスが強く寄せる

       ↓

スアレスが左足インサイドでボールを持ち出して、赤丸へドリブル

       ↓ 

相手の左SB、中盤を食いつかせて逆サイドに展開or一度、後方へ下げるパターン。

 

 

 

この3つの内のどれかかなと思っていました。

では、実際はどうだったのか。

 

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ここでエブカスは寄せずにステイを選択。

 

スアレスはパスを受ける直前に首を振り、背後(エブラが寄せない事)を確認。

スアレスは寄せてこないエブラを見た後、右足を外に開き、前を向いたニュートラル状態でパスを受ける。

 

パスを受ける前の細かい首振りもエクセレントですが、

注目点はドリブルを開始する前の細かく刻んだステップ!!

これが非常に萌えポイントが高い!!

バスケットボールにおけるハーキーステップ

テニスにおけるスプリットステップの発想に近いものがありますね。

このステップのお陰で、エブカスのドリブル対応を一瞬遅らせ、パスに対してのファーストタッチが利き足(右)のインサイドで出来るという2つの利点。

使えるスペースが狭小な路地裏サッカー出身ならではのアビリティですな。

 

 

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スアレスはこのままエリア内に侵入、ゴールポストギリギリのシュート。

(守備の枚数が揃ってるのにチャレンジせず、ズルズルと後退をするユベントスに極東の島国ディフェンスの姿が重なって見えたのは僕だけではないはず)

ただ、これも一つの守り方なので否定するつもりは無いです。

DFは無理にチャレンジせず、シュートコースの限定をして、ブッフォンに任せるって選択肢もまた正解ですよね。(結果的に点は入ってない訳だしね。)

 

 

話を戻しますが、エリア内でシュートを打たれた件について。

そもそもエブksが寄せないから容易に前を向かれ、ドリブルを許したんだ!!

最初から寄せておけばよかったんだ!論が正解なのか?と考えてみると

一概にそうとも言えないんです。

 

 

局面は右から左に攻めるリバプール

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ジェラードの縦パスを受けに中盤へ下りるスアレス

背後には最終ラインからホーミングしてスアレスを潰そうとするCB(ちなみにこのCB、後にリバプールへ入団するロブレン氏です)

スアレスはパスを受ける直前に背後のCBを確認し、あえてボールをスルー。

ロブレンは簡単に入れ替わられて、一発で裏を取られる始末。

非常に軽い対応です。カルバンクラインです。軽井沢です。

 

 

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その後はお察しの通り、スアレスに広大なスペースを蹂躙され、赤丸に走り込んだスターリングへの丁寧な横パスでジエンドです。

 

 

また話は逸れますが、スターリング最大の武器は相手にとって危険なスペースを見つけ、適切なスピード、最適なコースを走る「フリーランニング」だと思ってます。

あと案外、裏へ抜ける味方へのスルーパスを出すのも上手いです。

僕、SASさんの下僕ですよ感を出してた頃が輝いてましたね(遠い目)

 

空いたスペースに走り込めば、最高級のパスがポンポン飛んでくるわ

前を向けば、裏抜けが上手いSASへのパスを出せば即チャンスですわで

ワイ将、ボーナスステージ突入wwwwこの世の春でござるwwww

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って感じだったんですが・・・

諸事情により縦のポジションチェンジが消失し、Windows95みたいなFWしかいない今のリバプールでは瀕死状態です(爆)

そもそもね、ワイドに張ってひたすらドリブルを仕掛け続けるスターリングなんて、正直、モー◯スやウォルコッ◯以下なんですよ(笑)

 

バロテッリがスタメンの時のスターリング ↓ )

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適切な使い方って難しいよなぁ。

 

 

再びスアレスの話に戻しますが

安易に寄せる→交わされる

寄せない→前を向いて仕掛けてくる

さらに1対1も強いのでDFはどうしようもないですしお寿司です。

セレクト術を持つ選手って本当に希有な存在でして、テレビで見てる側の予想を簡単に裏切ってくるので面白いんですよね。

やっぱりスアレスは裏切り数が物凄い高いです。世界1位です。

(2位はPSGのルーカスモウラたん!)

 

サッカーを楽しむ上で、ゴールだとかアシストを見るのも勿論好きですけど、 勝手に次のプレーを予想したり、見事に騙された後に

おのれ、スアレス・・・(恍惚)

みたいな楽しみ方も良いですよねー。

 

 

 

最後に、スアレスのキャリアを通じて凄かったセレクト術を1つ挙げるなら、

リバプールに見切りを付けて、バルセロナ移籍を選んだのが1番凄かった(涙)

そろそろ帰ってきてもええねんで(切実) 

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涙でディスプレイが見えなくなってきたので、今日はこの辺で。

それでは、ごきげんよう(CV:倉敷保雄